鞘縁堂 浮き世の中にぞ 悟りあり
「 満男くん 、最近どうじゃな ? 」 『 仏の道を 歩いてみて つくづく 鞘縁堂に 気づかされます 八咫の世界に 在らんぞ などと 錯覚し、 その実、鞘縁堂の ただ、鞘に 過ぎ…
「 満男くん 、最近どうじゃな ? 」 『 仏の道を 歩いてみて つくづく 鞘縁堂に 気づかされます 八咫の世界に 在らんぞ などと 錯覚し、 その実、鞘縁堂の ただ、鞘に 過ぎ…
今回の座禅会はな 宮司もチョビ髭切ってやる気で 来てますねん 風の音、鳥の声すら超越して 無念無想 . . . . 時空なき世界に没入したらな そらもう 蟻一匹たりとも入られしまへんわ
あ ! 宮司さんや “ お、卯厨殿、カグヤ殿 しばらく 世話になるぞ おっ、節子もよろしくな ” 「 あ、純ちゃん 今 ご馳走 作ってたとこや 」 “ 満男さんは ? ” 「 今から夕方…
卯厨婆、よう見てみあのへんやで . . . 「 ホー、ホケキョ ! 」 チョイ、大婆が鳴いてどないすんねん よ〜見てみ ほらほらほら、あそこ . . . チョコチョコうごいてるやろ
ブロロロ . . . ブワ〜ン サヤ ! 『 エ〜ン ! 』 「 ド〜〜 ウ 」 ♪ ダッダダッダ ダダダダダッダダッダ ダダダダダ ♪ 今日はな、 東京日比谷の 月庭大ホールで サヤエンドウ…
“ 黒茶碗で 濃茶を のぞき見れば おのずと 世俗から 切り離され 深々とした、 己だけの 思念に 向かうはずじゃ 月庭の茶 とは まさに、 己 回帰の茶じゃ ”
去年のメダカ えらい大きうなったな〜 「 たぶんな、 金魚になったんや 思うわ 」 メダカが 金魚にか !? 「 もうちょい 餌ふやしたら 鯉になる 思うわ 」 『 ほな節子はん、 まさか、鯉か…
大婆 ええ大根やで〜 お揚げさんと 炊こうか . . . 「 聖護院のほうが ええんちがうか カグヤ、この春キャベツ 浅漬けにしたらええわ 」 “ ハイ〜 山菜もあるよ〜 こごみ、ぜんまい…
大婆、今日の席は 口うるさい あの旦那衆やろ 「 男はみな 建前やさかいな そやけど 腹無いぶん ええ お客やわ、なあ 卯厨さん 」 『 そうおすな〜 偽悪家ぶってはるけど 心根は ええ人等どす…
宮司が 言うにはな ヤタオのおかげで 京の街は 安寧に導かれてるらしいどすわ 和尚もな 八方ええ運気で 護ってる言うてましたわ ホンマかな〜 ? ただの カラスや思うけどな〜