日が出たり  雨がふったり  曇ったり

「 卯厨さん、純ちゃんがな  夏になったら 2週間くらい   ウチらに伏見へ来るよう  言うてたわ 」 『 ありゃ、節子はん  なんどっしゃろな ? 』 「 なんでもな、天上界では   八咫和鞘縁堂 …

伏見へと  宮司帰るを  お見送り

“  長居したなあ   俗人に戻って  ええ息抜きさしてもろうたわ   ほなな、  神の世界へ 戻るさかい ” 「 純ちゃん、  あんたがいいひん間にな   キツネが 居着いてるかも  しれへんさかい…

サヤエンドウ  神仏習合  舟を漕ぐ

ウチらは 基本的にな他力で ええらしいんやけど そやいうて 100% 他力はあかんらしいどすわ 自分が行きたい方へ舟を漕ぐ気持ちだけはな 捨てたらあかんて宮司が 言うてますわ あくまでも 気持ちどすえ

お供えを  誰に一体  捧ぐのか

『 この宇を 現し  宙に 遊ばしめん   暗闇のごとく  難解にして 果てしなき   我らを 包みたもう  ヤタオサヤエンドウ   嗚呼、  ヤタオサヤエンドウ  ありがたや   ヤタオサヤエンドウ…

相変わらず  仰ることが  意味不明

“   その昔    月庭禅師が 仰るには   ヤタオサヤエンドウ  ただこの六文字を唱えよと ”  『  ヤタオが 神界から仏界に   橋を架けよったんじゃ 』 “ これを唱えるだけで   すべて …

盃に  揺れる桜や  雨ちかし

 ピヨピヨピヨピヨ . . . キョッキョッキョキョ . . . 「 あいよ、あ〜 らららっ 」 『 ま〜節子、  呑んだら ええわ    お神酒は 腐るほど  もってきてるさかい 』 「 しゃ〜ない…

鞘縁堂  浮き世の中にぞ  悟りあり

「 満男くん 、最近どうじゃな ? 」 『 仏の道を 歩いてみて    つくづく 鞘縁堂に   気づかされます   八咫の世界に 在らんぞ  などと 錯覚し、   その実、鞘縁堂の  ただ、鞘に 過ぎ…

月庭の  果てなき宙に  宇を結ぶ

今回の座禅会はな 宮司もチョビ髭切ってやる気で 来てますねん 風の音、鳥の声すら超越して 無念無想  . . . . 時空なき世界に没入したらな そらもう 蟻一匹たりとも入られしまへんわ

伏見から  月庭寺へ  宮司くる

 あ ! 宮司さんや “   お、卯厨殿、カグヤ殿  しばらく 世話になるぞ   おっ、節子もよろしくな ” 「 あ、純ちゃん  今 ご馳走 作ってたとこや 」 “ 満男さんは ? ” 「 今から夕方…

玉生みの  糺の森の  霊静め

卯厨婆、よう見てみあのへんやで . . . 「 ホー、ホケキョ ! 」 チョイ、大婆が鳴いてどないすんねん よ〜見てみ ほらほらほら、あそこ . . . チョコチョコうごいてるやろ