秋酒や  更待月よ  京都人

「 なあ 卯厨さん

  今回の 月庭の雫は
  ええ 出来やな 」

『 上品どすな〜 』

「 食中酒には ちょっと
  もったいないわな〜 」

『 酒 そのものを
  味わう いうんどすかな〜 』

「 ま、観月の酒やろな
  しかも 玄人好みの 月やな 」