新月よ  どの道生きるや  二十年

“   う〜ん、そうよのう

  行彦はたぶん
  比叡山へ 上がったんやろ

  二十年あれば なんとか

  阿闍梨の道まで
  とどくやもしれん . . .

  が、しかし
  そのあと 還俗したとして

  また それはそれで
  むつかしい道よのう ”