縁側は  すでに満開  まだ四月

『 彩乃もな  ちょっと そういう 難題を  抱えてるようどすわ . . .   』 「 あ〜あ〜 その手のことは  よ〜あることやさかい  静かに 見守ってたらええわ 」 『 うちも そない  思う…

月庭の  龍神 すわと  天の風

♪   月庭の〜 あまたの風の〜 寄せ返し〜  イヨ〜ッ    Pon !        荒ぶる渦の〜 次々と〜  龍神 直ちに 現れて〜   イヨ〜ッ   Pon !  船岡山を〜 駆けて 昇らん〜…

風ぬるみ  桜も覚悟を  決める夜

もうな桜も あきらめたようどすわ どんどん散ってるさかい . . . 散りはじめるとな大婆が  花見行こ 言うんどすわ 覚悟を決めた桜は大婆も 好きなんどすわ ふふふ なんかなぬる〜い風が吹いてますわ…

神様は  なんでもせよと  思し召し

時々 この二人一体 何者なんやろ … 思いますわ 見るたんびに違うことしてますやろ 今夜はな 月庭マンデージャズなんどすわ 背丈より長いトローンボーンを大婆 吹いてますわ ふふふ 婆にして…

風流を  桜にやらせて  なるものか

桜散らしの場面でな大婆が 扇風機片手に急に 飛び出してくるんどすわ 大婆は 予定調和が大嫌いやさかいな 桜に さっさと散れ !いうことどっしゃろな〜 お客さんもな大婆の性格知ってるさかいも〜 大笑いど…

手水場に  春風ふいて  水の精

「 ほ〜、は〜、そうかいな 」  大婆、独り言かいな ? 「 水の精と 話してるんや  風にのってな  イタリアから 来たらしいわ 」  ふ〜ん 「 この手水場の中にはな  全世界からきた 水の分子が…

今生か  他生の風か  京の春

♪ いにしえの〜京の山野に 鳴く鳥は〜 ペペン ペンペン おくゆかしきや姿隠して 経を読み〜 ペペン ペンペン 名残りと 走り 花を妻合わせもやる 東山〜 ヒュルルル〜 ヒュルルルル〜ヒュルルルル〜 …

額縁に  切りとられたる  白昼夢

  なんや 夏みたいどすな〜 「 そやな〜   季節が 中抜きやな〜 」   如庵、元気にしてましたよ 「 そうか  …..   ・・・・・・・・・・ 」   イタリアは 石ばっかりどした…