藤そよぎ  十日目の月  夢の宴

藤が咲くころ
風の気配が

コロっと
初夏へ 変わりますやろ

三味線は
浮世の 厳しめな音色を
奏でるんどすけどな

藤娘は 酩酊気分で
風に 心を遊ばせるんどすわ

満月に向かう月が
それを見守ってますんや