「 ありゃ　！　 もうミカン出してるわ　」 　 大婆が いっつも　 ミカン ミカン 言うさかい 「 ちょっと 早いん違うか 　 歳末気分がでて　 ちゃんこ着てからやろ〜　」 『 そやけど 節子はん 　…

京都人はな　 和っぽいだけじゃあらしまへんねん むしろ、ごった煮いうんかな〜  . . . そやさかいな どこに京都人が ？ . . .と、さがすとな これまた正体がないんどすわ〜

今な難波公演を 終えて 高速で京都へ帰ってるとこどすわ いっつもは 電車やけどな 今日は 陽太の太鼓が要ったさかい 月庭課長がタクシーを許可しよったんどすわ やっぱり 早いな　ふふふっ

少しずつ 深まりゆく季節の うつろい 京都人は それを 生活の支えとして生きてまいりました 漆黒に浮かぶ月の 荘厳さや それを映す水面のかがやき . . . そのすべてが 京都なのです

　　ズッズ　ズッズッズ　　ズズズッ　ズッズッズ 「　やっぱり 卯厨さん 　　この季節は　　うどんのもんやな　」 『　心底 温まりますな〜 』 「　昆布と鰹のお出汁が　　よ〜出てるわ　」 『　九条ネギも…

「 ありゃりゃ 　 卯厨さん　 ちょっと 怪しいな　」 『 節子はん　 大丈夫どすわ 　 北山時雨やさかい　 パラパラ どすわ 　 じき日が 出るさかい　』 「 一人ほど ペース乱すんが　 いてるさか…

「　東吾郎はんも　　真面目そうな顔して 　　けっこう商売　　しはるさかいな〜　」 『　節子はん　　なに言うてはりますねん　　お客さま第一どすわ〜　 　　ここらあたりで　　どないどっしゃろな〜　？　』 …

今夜は 卯厨婆がな 最初 ちょっと贅沢 しょうか 言うて 祇園の月庭寿司に来てるんどすわ 小腹満たしてから 酒はこのあと善さんの おでん屋どすわ ここは ずっと居ると肩こるさかいな

♪      恐れおおきは　　月姫さまよ〜　チャララン 　　二十日月夜の　　更待月に〜　チャラン 　　身体 冷やしちゃ　　なりませぬ〜 　　せめて 羽織を　　お召し〜ま〜せ〜　　♪ 　　イヨッ　月庭屋…

♪ チャララン そこにおわすは 月姫さまか〜 いいえ わたしは 旅の者〜チャラララン なぜに 扇子をかざされる〜 還れぬ月を 眺めては〜 父母の御霊を〜　　ヨッ！弔うて〜〜ま〜す〜　ハッ ！ チャララ…