三姫の  眼差しうけて  流し雛

「 あ〜 いった いった あんじょう いきよったわ 」 三人分のってるさかいな 『 どこまで いきますかな〜 』 「 どこへいこうか相談してるん ちがうか . . . どっちにしてもな宇の世界へいきよ…

葡萄への  感謝あらわす  京都人

「 カグヤ、 その左手は なんや ? 」  これか ? そら、葡萄の神さまへの感謝やわ 「 んにゃろ … 」  卯厨婆を 見てみい 葡萄の薫り 扇いでるやろ 「 ありゃ、ほんまも〜  あん…

いまや京  梅 怪しげや  魑魅魍魎

♪ ズッチャーン ズズッズチャーンズッズッチャーン ズズッズチャーンスターン パーン ドーン キャーン ♪ Pew Pew ! セツコ〜 !! ♪ フルルー ルールッル ルッルッルールールールー ルル…

しっとりと  四条大橋  宵霞

「 煮つまるとなやっぱりここが 一番やねん 北山連峰から一直線に ずど〜んとな 龍神さまのご意志をいただけるねん 」 ふ〜ん ふふふっ . . . 前から思うてたけどな 姐さんは やっぱり龍神さまの …

誰 知らず  春の萌芽に  赤い傘

この暖気と 風はねこの パラソルなの 和傘じゃないわふふふっ 今日は 長靴だってオシャレになる日よ 一生で二度とない日ってあるでしょ そういう日はさ大切に 大切に風の匂いを 聴くの 

早春を  なにで和らぐ  ひとくち目

”     きょうのお通しはなにか 選んでもろてそれを 三等分するさかい ” 「 あ、ほならな海老の かぶら蒸し もらおうか 」 大婆 ! そら分けにくいやろ〜小腹に 蒸し寿司 ええんちがうか 『 そ…

陽太くる  余寒の雨の  救世主

今な祇園月庭からのお稽古帰りやねん 陽太が来てくれてほんま 助かったわ 雨の日はなチケットも降りやすいんどすわふふふっ 月庭課長もこまかいさかい タクシー呼ぶんも結構気をつかいますねん

如月や  今日はこもって  花を生け

月庭寺の境内に咲いてたありあわせの もんどすわ 名残りの南天旬の水仙走りの白梅どすわ 足元がちょっと寂しかったさかいな 茅の枯れ草で鳥の巣みたいにまとめてみたんどすわ ここらあたりが、まウチの非凡なセ…

お座敷の  反省しきりや  立てよ春

「 微妙やけど . . . ペンペン より ペペン と一気にいったほうがよかったかも しれへんな〜 」 『 はあはあ、あの第三小節のとこどっしゃろウチも 気になってましたんや 』 「 梅の走りを考える…